191205 extreme MOVIE インタビュー
マカオ国際映画祭の広報大使の俳優キム・ジュンミョン(EXOスホ)インタビュー
アイドルグループEXOのリーダーであるスホのもう一つの名前はキム・ジュンミョンである。EXOの活動を除けば、彼はキム・ジュンミョンとして生きている。キム・ジュンミョンは演技者の夢を見ている。EXOでスターになる以前から抱いてきた夢である。彼が韓国芸術総合学校(以下、韓芸総)演技科に通った理由でもある。演技の有望株は青春映画「グローリーデイ』でつぼみが開花し始めた。比重は大きくなかったが、善良な瞳と正しいイメージのキム・ジュンミョンは『グローリーデイ』の中でもサンウそのものだった。以来、スクリーンとTV、ミュージカルの舞台を行き来しながら、キム・ジュンミョンは成長している。2019マカオ国際映画祭の広報大使もその延長線上にあるはずだ。俳優キム・ジュンミョンが知りたくてインタビューを求めた。新しいアルバムの準備のために書面でのインタビューとなってしまったが、こちらが送付した質問に一つ一つに誠意をもって返答してくれた。第4回マカオ国際映画祭開幕式のレッドカーペットでウルロンする俳優キム・ジュンミョンを待ちながらインタビューを上げる。
Q:12月5日から10日まで開かれるマカオ国際映画祭の広報大使を務めた。同じグループのメンバーである俳優ド・ギョンスが2年前に広報大使として活動した映画祭でもあり、感慨も少し格別なようだ。
ギョンスがマカオ国際映画祭について多くの話をしてくれた。特に”世界中の様々な映画を知ることができる祭り”という言葉に僕も大きな期待を抱いて、マカオに向かう準備をしている。第4回マカオ国際映画祭の広報大使としての責任感もずっと刻み続けている。
Q:忙しいスケジュールで暇を見つけるのも簡単ではないようだが、映画はよく見る方なのか?主にどこで鑑賞するのか?
見たい映画があれば時間帯を選ばない。深夜にも見て、明け方に起き、早朝に映画も鑑賞する。家の近くに映画館が多く、時間が合った映画館を探す。可能な場合は大きな画面と良い音で映画を楽しもうとする方だ。
Q:最近面白かった映画は何か?
『ソンムル』の撮影後に、一緒に出演したシン・ハギュン兄の出演作を再度すべて見ている。その中でも映画『復讐者に憐れみを』が記憶に残っている。苦々しくもありながら、小説だが小説らしくない現実の話のような余韻が大きく残った。
Q:とても好きだったり、大切にしていて何度も繰り返し見る映画はあるのか?
『バードマン』だ。演出がとても魅力的で素晴らしく、映画のメッセージがずっと余韻を残す。何かこの映画は、見る人によって感じることが違うようだ。『バードマン』をミュージカルの最初の公演時や、映画の撮影クランクインの前日、もしくは新しいアルバムの最初の放送前日に見たりする。“僕の表現したいことは何か”ということに対して問い返すために見続けているようだ。
Q:お気に入りの映画を見た後、自分の考えをどのように整理する方なのか?映画をより一層楽しめるような本人だけの方法があるのだろうか?
ありがたいことに大学の卒業生の友人が多い。演技に対してその友達と話をたくさん交わす。特に映画を見た後に深い話をする。コーヒーを一杯飲みながら、夜明けまでお互いの考えをやりとして、映画をじっくり考える。
Q:デビュー作『グローリーデイ』(2015)から『女子中学生A』(2018)、今回のマカオで上映する最近作『ソンムル』まで。出演した映画がすべての青春物語である。本人が考えている「青春」の魅力は何か?特に愛情を注ぐ青春映画はあるのか?
『ウォールフラワー』という映画が好きだ。このインタビューを受けながら、また思い出して再度見たくなった。
Q:『グローリーデイ』のサンウ、『女子中学生A』のジェヒ、『ソンムル』のハヌル。これらのキャラクターには共通点がある。「善」である。礼儀正しく親孝行のサンウ、他人の悩みと傷を共感してくれるジェヒ、謎の男にも快く善意を施すハヌル。それぞれのキャラクターは、人知れない痛みや困難な状況に置かれているが、心が細かい「優しい男」である。善良な役割に惹かれる特別の理由があるのか?
優しい男に惹かれるというより優しいメッセージを伝える映画に惹かれる方だ。良い影響を人々と分かち合いたい。メッセージが素晴らしい映画なら悪役でも構わないが…善良?イメージのせいなのか(笑)優しい男の役をすることが多いようだ。
Q:新しいアルバム「OBSESSION」のティーザーの雰囲気のようにダークな悪役演技も上手そうだ。他の映画の中でやってみたい悪役キャラクターはあるのだろうか?
映画『ジョーカー』のジョーカーのような反転のある悪役キャラクターをしてみたい。理由もなく悪事を犯すのではなく、その個人だけの哲学や事情があるキャラクターだ。だからといって悪行が絶対正当化することはないということもよく分かっているが…
Q:映画だけでなく、TVドラマやミュージカルの活動も共にこなす。名前の意味に込められた通り、熱心に勤勉に働いて大きな俳優に成長しようとする意志のようだ。演技に対する欲はいつから生まれたのか?
会社に入るときから音楽だけでなく、演技に対する心があった。高3の時、足を痛めて踊ることができず、すぐにデビューすることが難しい状況だった。だから歌と演技の練習に一層集中し、韓芸総演技科に進学することになった。学校で演技に対してより深く真剣に学びながら、俳優という職業について、より大きな情熱が生じた。
Q:演技しながら俳優の道を続け続けなければ、という確信はいつ得たのか?
デビュー作の『グローリーデイ』の撮影をする時だ。監督はもちろん、同年代の俳優同士が作業中に悩んで、会話して、演技することの幸せを心に深く感じた。他の人を人生を演じながら、メッセージを伝えるというのがとても魅力的だ。
Q:音楽と演技を並行している。それぞれの活動の利点と両方のタスクを並行することで生じる相乗効果は何だろうか?
音楽は4分以内に自分自身を表現しながら、僕という自我に対してもう一度考えることができ、ファンと向き合って呼吸することが魅力的だ。演技は僕ではなく、誰かを表現するということにあり、本当に不思議ながらも楽しい作業だ。二つのことを並行しながら、僕という人物の自我を失うことなく、表現を拡張させてけることが本当にいい。
Q:シナリオを見ながらキャラクターのどんなところに惹かれる方なのか?
人間の両面性がよく現れるキャラクターに惹かれる。”正直”、”善良”、”利己的”、”悪い”など一つの形容詞で人を定義することはできないと思う。その時その時、置かれている状況に応じて誰にでも変わることができて、そのような心理を上手く表現したキャラクターが生きているキャラクターだ。
Q:他の映画やドラマの中でやってみたい、やってみたかった役はあるのか?
今は何でも与えられるなら、多くのキャラクターを多様にチャレンジしてみたい。
Q:最近作である『ソンムル』が今回のマカオ国際映画祭で上映される。起業を準備する青年に向けた応援メッセージを含んでいる。短編ではあるが、ホ・ジノ監督と一緒に作り上げた。これまで一緒にやってきた(『グローリーデイ』『女子中学生A』)監督は新人だった。ベテランのホ・ジノ監督の現場はどうだったのか?
ホ・ジノ監督の映画「8月のクリスマス」、「春の日は過ぎ行く」などの感性を、撮影しながら感じることができた。ホ・ジノ監督だけのフィルターがあるかのように、そんな感性を俳優たちに引き出そうとしてくれた。実際、モニターにもその感性が表現された時は本当に驚いた。ホ・ジノ監督は最高だ。
Q:デビュー作『グローリーデイ』のチェ・ジョンヨル監督が『始動』で戻ってくるが、うれしいだろう。『グローリーデイ』は最初の映画で、出演俳優たちも同年代だ。まだ現場のときめきを思い出すことがあるのか?
『グローリーデイ』を一緒にした俳優たちや監督とよく会う。会えばその思い出をずっと引っ張り出して話す(笑)『始動』の最後の撮影現場にも『グローリーデイ』の俳優たちと一緒に遊びに行った。『グローリーデイ』は本当に僕にとって心から大切な思い出だ。
Q:新しいアルバム活動でしばらくはスホの姿で会うことになるが、俳優キム・ジュンミョンの今後の活動計画も気になる。
1月にミュージカル『笑う男』が再上演される。ドラマや映画も新しい作品も探してみている。いつも本気を尽くして演じる俳優になる。
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