191130 LINED インタビュー


The Suho Trajectory
スホの軌道


YouTubeとインスタグラムがエンターテインメント業界を民主化する前、野心のあるスーパースターたちは、自分の順番が無名の状態から引き抜かれるのを待たなければなりませんでした。それがまさにスホの旅の始まりでした。しかし、彼はそんな”決まり文句”が自身の成功ストーリーを妨げることを許しませんでした。


彼は16歳のときにキャスティングエージェントよってスカウトされ、その後、韓国最大の芸能企画会社であるSMマネージメントと契約しました。 
今までの歴史を見てみると、すべての活動が良い連続に終わり、ほとんどのキャリアが早い時期にピークに達したと思わせてくれます。

永続的にキャリアを重ねることは稀です。 
10年以上経ってもまだヒットしていることより珍しいことです。 
スホの出世には障害がなかったわけではありませんが、我々は彼が障害物の表面をかすっただけだと信頼できる十分な理由がありました。


俳優キム・ジュンミョンとしても知られるスホは、スカウトされる前に演技者になることを夢見ていました。  

「僕は幼い頃から、歌や映画を見るのが好きでした」

彼はそう言います。
しかし、彼の両親は芸能界で活動することに、あまり熱心ではありませんでした。 
彼の夢は大学卒業後に先延ばしという形になりました。 


そして、彼はスカウトされたのです。 
それでも、彼は事務所のオーディションに合格するまで、両親にトレーニング参加の承諾をもらうことができませんでした。
そんな彼はたった1年後、大ブレイクを果たします。


2007年、彼はスーパージュニアの映画「花美男連続テロ事件」の脇役として出演しました。
史上最も象徴的なバンドグループの1人というキャステングで、スホはすでに所属事務所にかなりの印象を与えていました。

韓国の芸能業界は、世界で最もタフ競争力のある業界の1つです。
スホはすでに経験において、ほぼ13年のキャリアを持っています。
まだ30代ではありませんが、彼の持続性を証明しています。  


2011年、彼はK-POPグループ「EXO」に選ばれた最初のメンバーでした。
韓国の芸能業界では「7年の呪い」と呼ばれるものを警戒しています。
これは、K-POPグループの一般的な有効期限と云われています。
ヒットし、長い実りのあるキャリアを積むことは単純なことではありません。
しかし、それはまさに韓中グループである「EXO」が覆したことなのです。
 
このグループは「7年間の呪い」をうまく逃れただけでなく、すでに業界で10年を迎えようとしています。
EXOは最初に12人グループとしてデビューし、現在は9人となりました。 
メンバーの脱退や、自分より年上の男性をリードする挑戦があったにもかかわらず、スホは強力なリーダーに成長しました。 


多くの韓国アイドルと同様、彼のインスタグラムのアカウントは580万人フォロワーのための137の様々な投稿が掲載されています。
フィードに上がる写真は、少年の友情を示すグループ写真がいくつか見受けられます。
人々によると、スホの忍耐強く誠実な性格が、彼の周囲の人の忠誠心と尊敬を与えたようです。 

彼の主な原動力は、EXOを中心に構築されたコミュニティです。

「すべてEXO-Lのおかげです。EXO-Lは僕のすべてです。EXO-Lは僕に影響を与えてくれる人たちです。」

彼はEXO-Loveの略である、”EXO-L”というファンクラブについてそう話します。


EXOのアルバムはヒット曲が続々と発表され、すべてのアルバムが商業的、および国際的な成功を収めています。 
グループのメンバーはそれぞれ、独立したプロジェクトを探求する自由があり、成功に導いています。

スホはつま先を水に浸す時間もあまりなく、映画やTVの作品は彼が主演しているものがほとんどでした。
誰がなんと言おうと、彼がこよなく愛する2つが、”音楽”と”演技”なのです。

「僕は先日メンバーとツアーを終えて、最近、有意義な短編映画に参加しました。
多くを学ぶ良い機会でした。
本当に良い監督と先輩俳優の方と共に撮影することができました。」 


彼は2016年の独立映画「グローリーデイ」で映画デビューを果たしました。
スクリーンを3人の新進俳優と共有し、友人が軍隊に加わる前に最後の旅行を楽しむ4人の友人の物語を描きました。
その作品にて恒久的な友情が生まれ、ファンから”BYH48”という愛称で呼ばれる、有名人の友人グループも形成されました。

2017年と2018年にスホはそれぞれ「宇宙の星が」「リッチマン」でお茶の間に進出しました。 
ドラマを補完するために、スホはOST用のシングルもいくつかリリースしました。 
シンガー、ソングライターから俳優、モデルまで、我々は彼がどのようにバランスを取るのか知りたいと思っていました。 

「僕はその瞬間に焦点を合わせ、どの瞬間にも最善を尽くします。しかし、時にはそれが欲張りすぎると思っています。」 

他の人からすれば、計り知れない仕事の倫理と規律として解釈するかもしれませんが、スホの無私無欲は、彼を貪欲にさせます。
EXOやファンに対して、何か提供できていないと感じたとき、彼の"イメージを維持しなければならない"というプレッシャーは、彼をより慎重にさせます。 

スホが仕事に特に優れているのはまさにこれです。 
彼は、アイドルであることに伴う義務感を心から受け入れており、それを障害とは見なしていません。 
多くのK-POPグループは、メンバーが個人的な夢を全体像よりも先に進めることでその終末を迎えました。


「世界は非常に大きいですが、僕はあまりに小さいです。
この業界で約8年間過ごし、僕たちはあらゆる成長をしてきましたが、まだ長い道のりです。」

と彼は言います。 
戦略的であろうとなかろうと、スホは長い試合をしていて、自分自身のために働いています。 
彼は、常に自分のファンのおかげであると強く胸に刻んでおり、それを簡単には忘れません。

「数日前、僕の友人が話してくれたんですが、ファンの方が、僕に会えるという確信もなく、ただ僕の誕生日を祝うために遠くから来てくれたそうです。
そのファンの方は、僕のお気に入りのカフェでずっと待っていたんです。
とても感謝していますし、もっと良い音楽を提供しなければならないなと思いました。
そして良い演技も。それがファンの方のためにできるすべてです。」


スホの義務感は、彼のプロとしての仕事に限定されません。 
彼は最近、第7回順天湾世界動物映画祭で大使として慈善活動を明らかにしました。
10年間飼ってきたペットである”ビョリ”のため、彼にとっては非常に特別なプロジェクトでした。 
彼は、忙しいスケジュールのせいで、ビョリとあまり時間を過ごせなかったことを嘆いています。 
自分のキャリアを積むために苦労している他の人と同じように、彼は、”重要な人生の瞬間”を逃さないように努力しています。
彼が本当に望んでいることは何でしょう?  

「メンバーと一緒にステージに立ちたいです。そして挑戦するのを止めたくありません。
自分の分野で”最高”になりたいです。」

なるほど。それでは最後にこの質問で終わりたいと思います。

ーー幸せとは何ですか?

彼はこう答えました。



「それは”今”です。」